「ひょうごまちなみガーデンショー」 挑戦している場合じゃない?

第30回「ひょうごまちなみガーデンショーin明石」が終了しました。

明石公園で毎年行われるこのガーデンショーは、手作り体験イベントや植物相談コーナー、苗の販売などがあり、花とみどりに触れる機会を多くの人々に提供しています。

その中でも、ガーデンコンペは、いわゆるコンテストです。

今年も、友人3人でミニガーデン部門、そして個人ではミニ寄せ植え部門とハンギングバスケット部門に挑戦しました。

おかげさまで、初めてミニ寄せ植え部門とハンギングバスケット部門の2部門で優良賞をいただきました。なかなか賞をいただく機会はないので、とてもうれしく感じました。

ガーデンコンペに参加しながら思うこと

ガーデンコンペはコンテストですので、美しい作品を作ろう、目に留まる作品を作ろう、と苗選びの段階から色々悩みます。そんな時にふと、園芸療法にはあまり必要ないことなんだよな、という考えが頭をよぎるのです。

園芸療法プログラムを行う中で大事なことは、美しく仕上げることではなく、その過程です。
出来栄え、美しさを追求するのは二の次です。

例えば寄せ植え一つを例にとっても、

花を見てかわいいな、という気持ち
つぼみを見ていつ咲くかな、と思う期待感
自分で完成させたという達成感

これらを感じることが大切で、ご本人が、できなかった動きができるようになったり、植物を育てる楽しみを見出したり、 口数が増えたり、そういうことがねらいになります。花の向きや配色・バランスは、どちらかというと必要ない、優先させてはいけないことです。

「この花はこちら向きがよいですね」とか「違う花を入れた方がよいですよ」とアドバイスして、ご本人の自信ややる気を失わせてしまえば、本末転倒です。

園芸療法は、その方の日常生活の願いや目標まで視野に入れながら、植物を通して健康な生活に導いていくものです。

じゃあ寄せ植え教室は?

私が行っているブリコラージュフラワーの生徒さんたちは、かわいいと思う好きな花を選んで、寄せ植えを作っています。

「ここに何を入れたらよくなるかな」「何だかちょっと違うけど何なのかな」という迷いが出てくると、それを聞いてこられます。

そして、回を重ねるごとに上手になってきていて、ご自身でもその手ごたえを感じておられるようです。上達する、うまく植えられるようになる、自分の作品に納得できる、ということが喜びになっているようにお見受けします。

園芸療法士のお仕事って?

園芸療法士としてのお仕事と寄せ植え教室でのお仕事、同じように植物を使ってはいるけれど、根っこの考え方が違う、と私は思っています。

だから、いい園芸療法士になりたい、と思ったら、やらねばならないことは、今回のようにコンペのための作品作りに熱中することではなく、対象者様一人一人の好きなこと、できること、願いを把握することに尽力したり、適切なプログラムを作り上げたりすることだろうな、と考えます。

ガーデンショーに挑戦なんかしている場合じゃない? 
いや、それは寂しいし、そんなのやだな。
でもほらほら、そうしている間に、やるべきことたまってきてるよ、と自分で自問自答しているうちに、今年のガーデンショーも終わりました。
来年どうしたものか、悩みながら、どちらの活動も続きます。

ご自身が納得できる作品を作りたい方
植物を見守る暮らしを大切にしたい方
一緒に園芸工房mokumokoで過ごしてみませんか。
レッスン受講ご希望の方は、こちらまで。

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