探したらあった、エプロン8枚‼
先日、シニア向けの1日講座で「苔玉づくり」のワークショプを行いました。
当日の朝、持ち物を確認していた時、ふと、参加者の皆様にエプロンを持ってくるようお伝えしたかどうかがわからなくなり、急遽、家にあるエプロンをかき集めて持って行きました。
幸い、全員がエプロンを持参されていて、私のエプロンの出番はありませんでした。
友人に、「よくそれだけエプロンあったね。いつもエプロンしてるの?」と聞かれました。
いえいえ、エプロンはほとんどしません、はい、今は。
でも昔は毎日していたことを思い出しました。
エプロンをして、夕食づくり
子育てが忙しかった頃、私はいつも、仕事が終わって超特急で家に帰ると、服を着替えずに、そのままの恰好で台所に立っていました。
スーツやブラウス、ワンピースのまま、料理をしていたのです。
定時になかなか帰れない職場だったので、朝からある程度下ごしらえをして出勤しても、どうしても遅くなってしまう。
子どもがお腹をすかせて待っていたり、晩ご飯まで我慢できずに、パンやおやつを食べちゃったり。
特に息子は中学高校時代、体育会系で、栄養には気を付けないといけなかったから、できあいのおかずやレトルトカレーで済ますわけにもいかず、もう必死でした。
服を着替える時間も惜しくて台所に立っていたので、エプロンをしないと通勤服を汚してしまう。それで毎日エプロンが必要だったのです。8枚もあるとは思いもしませんでしたが。
エプロンをしていても、油がはねたり、しょうゆをつけたりして、シミを作ったブラウスは数知れず。
そういえば、腕カバーもよくしていたっけ。
すっかり忘れていた子育て時代の毎日。
子育てを終えて、自分の時間
子どもが大学生になって家を出ると、急に時間に余裕ができました。
それでもしばらくは、早く家に帰らないと妙に落ち着かなくて、わき目もふらずに帰宅していました。
少しずつ、立ち寄って買い物してみようか、あの映画を見てみようか、とフラフラするようになり、そこで、お花に目覚めることになります。
プロフィールにもあるように、お花の世界に魅せられ、教室に通い、とうとう現在の仕事にまでなってしまった、というわけです。
こうやって書くと、自分の時間はほとんどなく過ごしていたかのように思われるかもしれません。
いいえ、忙しかった子育て期も、何かしら庭に出てゴソゴソしていました。
すき間時間に草引きをしたり、花苗を買って植えてみたり、木を剪定したり。
自分の時間がない、なんて思わず、ストレスなく過ごせたのは、今から思えば、たとえ雑草でも、植物と関わって暮らしていたからでしょうか。
家の中の掃除よりも、庭の掃除のほうが楽しかったっけ。
バイオフィリア仮説
何も私が植物好きだから、雑草を引いていると落ち着くのではありません。
人間はみんな、遺伝子レベルで、自然や植物を好み、自然とつながっていたいと思う傾向にあります。
この考え方を「バイオフィリア仮説」と呼びます。
都会のオフィスや店舗で、グリーンを取り入れているという話を聞いたことはありませんか。
コロナ禍でストレスの多い時代に、ますますこの考え方や、植物の癒しの力が注目されています。
仕事や家事・子育てに忙しい方も、少し時間に余裕のある方も、暮らしの中に今こそ、植物を取り入れてみませんか。
園芸工房mokumokoがお手伝いします。